理科(化学)入試に出るかも ★★★
1ノーベル化学賞に日本の硤合憲三さん
3行でいうと- 東京理科大学の名誉教授、硤合憲三さんがノーベル化学賞に選ばれた。
- フランスのアンリ・カガンさんとの共同受賞。
- 日本の研究者の化学賞は、去年の北川進さんに続き2年連続。
分子の「右手・左手」と、硤合さんの反応のイメージ図
物の材料になる分子には、右手と左手のように、鏡にうつした関係なのに重ならない2つの形を持つものがあります。ふつうに薬品をつくると、右の形と左の形がほぼ半分ずつできてしまいます。
硤合さんは1995年、できた分子が、自分と同じ形の分子を増やす手助けをする反応(不斉自己触媒反応、通称「硤合反応」)を発表しました。カガンさんは、片方の形を思ったよりずっと多くつくれる現象を見つけた人です。2人の研究は、ほしい形だけを効率よくつくる技術や、「生き物の体はなぜ片方の形ばかりなのか」というなぞの解明につながっています。
ちなみに硤合さんは1950年、広島県生まれ。ノーベル賞の授賞式は毎年12月10日、ノーベルの命日に行われます。
おぼえておきたい言葉
- ノーベル賞:ダイナマイトを発明したノーベルの遺言で始まった賞
- 触媒(しょくばい):自分は変わらずに反応を速める物質。例:過酸化水素水に二酸化マンガン
Q触媒の例として、理科の実験でよく出てくる組み合わせは?
過酸化水素水(オキシドール)+二酸化マンガン → 酸素が発生します。二酸化マンガンそのものは反応のあとも変わらず残ります。
酸素の発生方法として入試の定番です。
おうちの人と話そう「すぐに役に立つか分からない研究」を国が応援することには、どんな意味があるかな?ヒントを見る
こんな考え方があるよ- 見つかった当時は、何に役立つか分からない「基礎研究」だった。すぐに答えが出なくても、未来の発見のたねになる、という考え方。
- 国のお金はみんなの税金。防災や福祉など、ほかの使い道とのバランスも大事、という考え方。
- インターネットも、もとは研究のために作られたしくみ。身の回りで「研究から生まれたもの」をさがしてみよう。
正解はないよ。自分はどう思うか、話してみよう
社会(地理・国際)入試に出るかも ★★★
2ホルムズ海峡をめぐって、アメリカとイランの話し合いが進まず
3行でいうと- 中東のホルムズ海峡は、石油を運ぶ船が通る「世界の大切な通り道」。
- 今年2月末の戦闘のあと、船の通行が大きく減った。6月に戦闘を終える合意はできたが、話し合いはまだ続いている。
- 石油の多くを中東から輸入する日本にとっても大きな問題。
ホルムズ海峡の位置と、日本の原油の輸入先
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾とオマーン湾(その先のインド洋)をつなぐ、細い海の通り道です。まわりのサウジアラビアやUAEなどは石油がたくさんとれる国で、タンカーはこの海峡を通って世界へ向かいます。
今年2月末、アメリカ・イスラエルとイランとの間で戦闘が起き、海峡を通る船が大きく減りました。6月にアメリカとイランは戦闘を終える合意をしましたが、海峡の通り方などをめぐる話し合いは今もまとまっていません。今週、イラン側は「アメリカが条件をのまない限り封鎖を続ける」と主張し、アメリカ側は「石油の輸送はもとの水準に戻った」と反論しています。
日本はふだん、原油の約94%を中東から輸入しています。そのため今回、アメリカや中南米、アフリカなどからも買うようにして、輸入先を増やしてきました(「多角化」といいます)。ただ遠くから買うと運ぶお金がかかり、ガソリンなどの値段が上がりやすくなります。
おぼえておきたい言葉
Q日本の原油の輸入先、2025年の1位と2位は?
1位 アラブ首長国連邦(UAE)、2位 サウジアラビア。どちらもペルシャ湾に面した国です。
年によって1位と2位が入れかわることがあるので、最新の資料で確かめよう。
おうちの人と話そう家の中で「石油からできているもの」はいくつ見つかるかな?ヒントを見る
こんな考え方があるよ- ペットボトル、レジ袋、ラップなどのプラスチック製品。
- 洋服のポリエステル、消しゴム、ボールペン、洗剤なども石油が原料のことが多い。
- 見つけたら「石油が届かなくなったら、くらしはどうなる?」まで話してみよう。
正解はないよ。自分はどう思うか、話してみよう
理科(天気)入試に出るかも ★★★
3台風が2つ同時に発生、29号は「強い」勢力に
3行でいうと- 日本の南の海に、台風28号と29号の2つがある。
- 29号は発達して「強い」勢力になり、11日にはさらに「非常に強い」になる見込み。
- 三連休の後半は小笠原諸島に影響するおそれ。本州の太平洋側でも高波に注意。
台風の位置と進路のイメージと、強さの階級
9日の午前3時ごろ、2つの台風はどちらも南鳥島の近くの海にありました。29号は中心の気圧が975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35m/s。中心の気圧が低いほど、台風は強くなります。このあと北寄りに向きを変え、28号を追いかけるように進む予想です。
35m/sを時速になおすと、35×3.6=時速126km。高速道路を走る車より速い風です。
本州の天気への大きな影響はない見込みですが、台風から届く「うねり」という大きな波が、関東や東北の太平洋側に来るおそれがあります。海や川には近づかないようにしましょう。
おぼえておきたい言葉
- ヘクトパスカル(hPa):気圧の単位。地上のふつうの気圧は約1013hPa
- 台風の風:北半球では、中心に向かって反時計回りにふきこむ
Q秋の台風が、日本の近くで東(北東)へ向きを変えやすいのはなぜ?
日本の上空を西から東へふく偏西風(へんせいふう)に流されるからです。夏の終わりから秋は太平洋高気圧のへりを回りこむように北上し、そのあと偏西風にのって東へ進みます。
「台風の進路」は理科の定番問題です。
おうちの人と話そう台風が来るとき、家ではどんな準備をしているかな?ヒントを見る
こんな考え方があるよ- 風で飛ばされそうな物干しざおや植木鉢を、家の中にしまう。
- 懐中電灯・電池・飲み水・食べ物をそろえ、スマホを充電しておく。
- ハザードマップで、避難場所と道順を家族で確かめておく。
正解はないよ。自分はどう思うか、話してみよう